バッチテスト
Botを構築してトレーニングした後、最も重要な問題となるのはBotの学習モデルがどれだけ優れているかということです。したがって、Botのパフォーマンスを評価することは、Botがユーザーの発話をどの程度よく理解しているかを示すために重要です。 バッチテスト機能は、Botが特定の発話セットから期待されるインテントとエンティティを正しく認識する能力を見極めるのに役立ちます。これには、一連のテストを実行して詳細な統計分析を行い、Botの機械学習モデルのパフォーマンスを測定することが含まれます。 バッチテストを実行するには、ビルダーで使用可能な事前定義されたテストスイートを使用するか、独自のカスタムテストスイートを作成します。要件に基づいてテストスイートを実行して、目的の結果を表示することができます。こちらは、左側のナビゲーションメニューよりテスト -> バッチテストオプションからアクセスできます。 テストスイートの管理 Kore.aiは、バッチテストを実行するためにすぐに使用できるテストスイートをいくつか用意しています。開発者が定義した発話および成功したユーザーの発話は、バッチテストを実行できる組み込みのテストスイートです。また、発話のカスタムセットをテストするための新しいテストスイートを作成することもできます。 開発者が定義した発話 このテストスイートは、機械学習の発話画面から、開発者が以前に追加およびトレーニングした発話を検証します。このテストスイートを使用するということは、開発者がBotのすべてのタスクに対して追加した発話セット全体をまとめてテストすることを意味します。 成功したユーザーの発話 このテストスイートには、インテントに正常に一致し、対応するタスクが完全に実行されたすべてのエンドユーザーの発話が含まれています。これらの発話は、分析モジュールの「検出されたインテントI」セクションからも見つけることができます。 新しいテストスイートの追加 新しいテストスイートを使用することで、バッチファイル(データセットとも呼ばれる)に、テスト発話の配列を一度にまとめてインポートできます。データセットファイルはCSVまたはJSON形式で記述する必要があり、最大10,000の発話を含めることができます。新しいテストスイートオプションを使用して、テストスイート作成の一部としてサンプルのCSVまたはJSONファイル形式をダウンロードできます。 テストスイートのJSON形式 カスタムスイートを作成するためのJSON形式を使用すると、テストケースの配列を定義することができます。各テストケースは、テスト対象の発話、テスト対象の発話に対するインテントから構成され、オプションで発話から決定する予定のエンティティのリストを定義します。期待されるインテントが子のインテントである場合は、検討される親のインテントを含めることもできます。 マルチアイテムが有効になっているエンティティの場合、値は次のように指定する必要があります。 entity1||entity2 複合エンティティでは、次の形式で値を指定する必要があります。 component1name:entityValue|component2name:entityValue2 エンティティが抽出されるオーダーは次のように指定できます。"entityOrder":["TransferAmount", "PayeeName"]オーダーが提供されていないか、部分的に提供されている場合、プラットフォームはすべてのエンティティをカバーする最短ルートをデフォルトのオーダーとして決定します。 プロパティ名 タイプ 説明 テストケース 配列 以下から構成されます。 入力 インテント parentIntent 入力 文字列 エンドユーザーの発話 インテント 文字列 エンドユーザーの発話の目的を決定します(FAQテストケースの場合はタスク名や主要な質問にすることもできます) 7.3以降のリリースでは、このプロパティを使用して、trait(特性)の接頭辞を使うことにより、この発話に対して特定される特性を定義できます。例)特性:特性名1 || 特性名2 || 特性名3 8.0以降のリリースでは、このプロパティには予想されるスモールトークパターンを含めることができます。 parentIntent 文字列[オプション] インテントがサブインテントである場合に検討される親インテントを定義します。スモールトークの場合、スモールトークが状況に応じたフォローアップを目的としているときにこのフィールドに入力する必要があります。マルチレベルの文脈上のインテントの場合、親インテントは || を使った区切り文字で区切る必要があります。 エンティティ…